【北海道&東日本パス】JR北海道・JR東日本・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・北越急行の普通・快速列車が7日間乗り放題!利用期間・使い方・青春18きっぷとの違いなどを解説!
JR北海道・JR東日本・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・北越急行の普通・快速列車が11,330円で7日間乗り放題になる「北海道&東日本パス」が今年も発売されます。青春18きっぷよりフリーエリアは狭いですが、北海道・東日本エリアを旅するのであれば、使い勝手は断然上です。本記事では、「北海道&東日本パス」の利用期間・使い方・青春18きっぷとの違いなどを解説していきます!
- 1.北海道&東日本パスとは?
- 2.北海道&東日本パスの利用期間は?
- 3.北海道&東日本パスの値段、販売箇所は?
- 4.北海道&東日本パスで乗車可能な列車は?
- 5.北海道&東日本パスの使い方は?
- 6.北海道&東日本パスで例外的に特急列車に乗車できる区間とは?
- 7.北海道&東日本パスでグリーン車に乗車するには?
- 8.北海道&東日本パスで指定席に乗車するには?
- 9.北海道&東日本パスと青春18きっぷの違いは?
- ①東北地方の第三セクター鉄道、青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道に乗車可能!
- ➁北海道&東日本パス+特定特急券で北海道新幹線の全区間に乗車可能!
- ➂北海道&東日本パスは利用期間が長い!
- ④北海道&東日本パスにはこども用がある!
- ⑤利用日や利用方法の自由度は青春18きっぷの方が高い!
- まとめ
1.北海道&東日本パスとは?
北海道&東日本パスとは、JR北海道・JR東日本・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・北越急行の全路線の普通・快速列車が決められた利用期間内で7日間乗り放題になる発売・使用期間限定のフリーきっぷ(特別企画乗車券)のことです。青春18きっぷとの違いについては後述します。
詳しくは、JR東日本のプレスリリースをご覧ください。
https://www.jreast.co.jp/press/2019/20200212_ho01.pdf
2.北海道&東日本パスの利用期間は?
北海道&東日本パスが発売されるのは以下の3シーズンです。発売期間と利用期間が3シーズンとも異なりますのでご注意下さい。
【春季】
・発売期間 2020年2月20日(木)〜4月16日(木)
・利用期間 2020年3月1日(日)〜4月22日(水)
【夏季】
・発売期間 2020年6月20日(土)〜9月24日(木)
・利用期間 2020年7月1日(水)〜9月30日(水)
【冬季】
・発売期間 2020年12月1日(火)〜1月4日(月)
・利用期間 2020年12月10日(木)〜2021年1月10日(日)
3.北海道&東日本パスの値段、販売箇所は?
北海道&東日本パスの値段は1枚大人11,330円、こども5,660円です。7日間乗り放題で、1日あたりの値段は大人約1,610円、こども約800円となります。
販売箇所は、JR北海道・JR東日本のみどりの窓口や主な旅行会社、指定席券売機などです。なお、北海道&東日本パスはマルス発券のため、売り切れることはありません。
4.北海道&東日本パスで乗車可能な列車は?
北海道&東日本パスで乗車可能な列車は、JR北海道・JR東日本・青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道・北越急行の全路線の普通・快速列車のみです。原則として、特急列車や、上記の会社線以外の路線には乗車できません。
5.北海道&東日本パスの使い方は?
北海道&東日本パスは青春18きっぷと異なり、自動改札機に対応しています。改札に入場、あるいは出場する際は、改札機にきっぷを通せばOKです。
無人駅から乗車する場合でも、途中下車をするなどして改札を出れば、「当日は使用している」と見做してもらえるのでご安心下さい。
2日目以降も、同様に自動改札機にきっぷを通して使用します。ですが、北海道&東日本パスの場合、1日目〜7日目まで利用日が連続している必要があります。青春18きっぷのように、利用日を分割するといったことはできませんのでくれぐれもご注意下さい。
なお、自動改札機に通したきっぷは、原則としてその日の24時まで有効です。ただし、東京の電車特定区間内では、終電まで有効となります。
6.北海道&東日本パスで例外的に特急列車に乗車できる区間とは?
北海道&東日本パスの特例として、以下の2区間は追加料金無しで特急列車の普通車自由席に乗車することができます(指定席には乗車できません)。
①は全国の在来線で唯一、特急列車しか走っていない区間です。この区間は北海道&東日本パスに限らず、普通乗車券でも乗車が認められています。
①および➁で注意したいのは、特例区間を越えて乗車する場合、全区間の運賃+特急料金が必要になってしまうということです。特例区間の境界駅で特急列車から一旦ホームに降り、再度特急列車に乗車するという方法も認められません。また、列車が特例区間の境界駅を通過するために、下車できないという場合も同様です。
➁も普通乗車券のみで特急列車の自由席や普通・快速列車の指定席の利用が認められている区間で、北海道&東日本パスでも適用されているものの、距離が短いため、あまり実用的ではないと考えたほうが良いでしょう。
なお同じく特急列車のみの区間でも、上越線のガーラ湯沢支線(越後湯沢〜ガーラ湯沢)については、新幹線の専用路線であるため、北海道&東日本パスでは利用できません。
7.北海道&東日本パスでグリーン車に乗車するには?
リクライニングのできるグリーン車の座席は、ロングシートや四人がけのボックスシートよりも快適に移動することができます。基本的に普通・快速列車にしか乗車できない北海道&東日本パスの旅にはなくてはならない存在です。
・普通・快速列車の「自由席グリーン車」は利用できる
・普通・快速列車の「指定席グリーン車」は利用できない
となっており、注意が必要です。
「自由席グリーン車」を連結した普通・快速列車は首都圏の中・長距離列車で多く運行されています。2023年度末には中央線快速電車でも連結される予定となっています。
一方、「指定席グリーン車」を連結した普通・快速列車は中央本線の臨時列車「ホリデー快速ビューやまなし号」や、磐越東線の観光列車「SLばんえつ物語」など、ごくわずかしかありません。
↓↓首都圏エリアの普通・快速列車の自由席グリーン券の料金はここをクリック!!↓↓
https://www.jreast.co.jp/railway/train/green/charge/
首都圏エリアの普通・快速列車グリーン車については、以下の記事にまとめてありますので是非ご覧ください。
8.北海道&東日本パスで指定席に乗車するには?
指定席車両を連結した普通・快速列車の場合、指定席券を別途購入すれば、北海道&東日本パスでも乗車できます。
指定席車両は臨時列車や観光列車に連結されていることが多いですが、釜石線の快速「はまゆり」(盛岡〜釜石)や、千歳線・函館本線の快速「エアポート」(小樽・札幌〜新千歳空港)などの定期列車にも連結されている場合があります。
普通・快速列車の指定席料金は乗車距離には関係なく、1乗車330円〜530円(エリアや時期によって異なります)です。ただし小海線の観光列車「HIGH RAIL 1375」や釜石線の観光列車「SL銀河」などの一部の人気列車は840円に設定されています。
指定席券の発売は、乗車日の1ヶ月前の午前10時からです。前月に同じ数字の日が無い場合は、「乗車月の1日」から発売開始となります。指定席券は使用前なら一度に限り、利用日、利用区間などが無料で変更できるので、人気列車の場合は早めに購入しておきましょう。運転日の少ないSLなどは即日に満席になることも珍しくありません。
またホームライナーなどの座席定員制の列車は、ライナー券または乗車整理券(100円〜330円)を買えば利用できます。
9.北海道&東日本パスと青春18きっぷの違いは?
青春18きっぷと北海道&東日本パス、いずれもJR線の普通・快速列車に乗り放題という点では似たようなフリーきっぷですが、違うところがいくつかありますので、詳しくご紹介します。
①東北地方の第三セクター鉄道、青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道に乗車可能!
1つ目は、東北地方の第三セクター路線、青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道に乗車できること です。
東北新幹線の盛岡~新青森延伸時に、並行在来線であった東北本線が、第三セクターの青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道に分離されました。青春18きっぷではこの区間に乗車できないため、別途乗車券を購入する必要がありますが、北海道&東日本パスであればそのまま乗車可能です。
盛岡~青森を乗り通すと乗車券だけで5,480円もかかってしまいますので、この区間を乗るのであれば北海道&東日本パスが断然おすすめです。
青春18きっぷでは、特例により青い森鉄道の青森~八戸の通過利用ができますので、別途乗車券が必要となるのは、盛岡~八戸(3,110円)です。
➁北海道&東日本パス+特定特急券で北海道新幹線の全区間に乗車可能!
青春18きっぷでは、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」(2,490円)を購入することで、奥津軽いまべつ~木古内間の北海道新幹線に乗車できます。一方、北海道&東日本パスであれば、別途、特定特急券(新青森〜新函館北斗で4,000円)を購入すれば、新青森~新函館北斗の全区間に乗車可能です。
青春18きっぷと合わせて利用できる「北海道新幹線オプション券」のほうが1,510円ほど安いのですが、使い勝手はかなり劣ります。
奥津軽いまべつ駅へは、津軽線の津軽二股駅で乗り換えになりますが、津軽線の本数が少ないうえ、奥津軽いまべつ駅に停車する北海道新幹線の本数も少ないため、うまく乗り継げるパターンが非常に限られています。
北海道新幹線の全区間の特定特急券は4,000円。値は張りますが、新青森~新函館北斗間を乗り継ぎなしで1時間で、青森~函館間でも1時間半ほどで移動できます。青函トンネルを通って本州〜北海道を行き来する場合には、北海道&東日本パスのほうが使い勝手が良いのです。
➂北海道&東日本パスは利用期間が長い!
3つ目は、青春18きっぷに比べて、北海道&東日本パスは利用可能期間が長いという点です。
北海道&東日本パスの春季の利用期間は53日間(青春18きっぷは41日間)、夏季に至っては92日間(青春18きっぷは53日間)もあります。
つまり、北海道&東日本パスの方が春季は12日間、夏季に至っては40日も利用可能期間が長いのです。夏季は7~9月の3か月間利用できますので、例えば、青春18きっぷが利用できない9月の敬老の日の3連休などにも利用できます。
北海道&東日本パスの利用可能期間は177日間、1年の約半分も利用できるのです。
④北海道&東日本パスにはこども用がある!
4つ目は、青春18きっぷにはこども用の価格設定はないのに対し、北海道&東日本パスにはこども用の価格設定があることです。
北海道&東日本パスの小児用は、大人用の半額の5,660円に設定されています。家族連れや親子で鉄道旅行に行かれる場合には、こども用の価格設定がある北海道&東日本パスのほうが安くなる可能性が高いです。
とはいえ、普通・快速列車にしか乗車できないため、家族連れに適したフリーきっぷなのかは、よく考えたほうがよいかもしれませんが・・・。(笑)
⑤利用日や利用方法の自由度は青春18きっぷの方が高い!
さて、5つ目です。
北海道&東日本パスは、「連続する7日間」という条件があります。5日分(5回分)の青春18きっぷに比べると有効期間は長いのですが、分割して利用することができない 点は注意が必要です。また、青春18きっぷは5回分になっていて、2人以上で同じ行程を旅行する場合には、1枚の青春18きっぷを2回分(以上)利用するという使い方ができます。一方、北海道&東日本パスでは、1枚のきっぷを二人以上で利用するという使い方はできません。一度の旅行で使い切るのか、複数回の旅行で分割して利用するのかで、適切なきっぷが変わってきますので、注意が必要です。
なお、青春18きっぷについては以下の記事にまとめてありますので是非ご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
北海道&東日本パスは青春18きっぷに比べて1日あたりの値段は大人約1,610円、こども約800円とかなり安いですし、青春18きっぷにはないこども用の価格設定があるのもポイントです。
また、青函トンネルを通って本州〜北海道を行き来する場合にも、特定特急券の追加で北海道新幹線の全区間に乗車できるこのきっぷのほうが使い勝手が良いです。
JR東日本・JR北海道エリアをがっつり旅行するのであれば北海道&東日本パスがおすすめです!
みなさんもぜひこのきっぷを使ってみてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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