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【普通列車グリーン車】首都圏を2階建ての車両で快適に移動しよう!グリーン券の買い方・料金、車内設備、おすすめの座席などをご紹介します!

首都圏の主要路線の真ん中の車両に連結されている普通列車グリーン車

 

中・長距離を走る列車に連結されていることが多く、使うと混雑しやすい首都圏の区間を快適なリクライニングシートに座って快適に移動できます。

 

今回は、そんな普通列車グリーン車のグリーン券の買い方や車内設備、おすすめ座席などについてご紹介します!

 

 

 

 

 

1.普通列車グリーン車とは?

JR東日本上野東京ライン湘南新宿ライン東海道線宇都宮線高崎線常磐線総武快速横須賀線を走る普通・快速列車には2階建て車両・グリーン車が連結されています。

 

1編成(10両〜15両)に2両だけ連結されています。

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引用:普通列車グリーン車wikipediaより)

 

 

2.普通列車用グリーン券はどうやって買うの?

大きく分けて以下の3通りの方法があります。

 

Suicaで購入(購入場所:改札内・外の券売機)

➁現金で購入(購入場所:改札外の券売機・みどりの窓口

モバイルSuicaで購入(購入場所:スマートフォンの端末内)

 

①の場合、Suicaのカード端末に「Suicaグリーン券情報」が書き込まれます。改札内・外のどちらの券売機で購入しても大丈夫です。

➁の場合、購入場所が改札外の券売機か、みどりの窓口のみとなるので注意しましょう。改札内の券売機はSuicaグリーン券専用です(個人的には、改札内の券売機も現金で購入できるようにしてほしいですが・・・笑)。購入すると「磁気グリーン券」というグリーン券の情報が印字された紙のきっぷが出てきます。

1番おすすめなのは➂のモバイルSuicaです。どこでもいつでも購入できますし、料金も事前料金と同額です。購入方法は、乗車駅、降車駅をスマホで選択するだけです。とっても簡単です。

 

 

3.普通列車用グリーン券の料金は?

さてさて、気になるのが料金です。先に言っておくと、かなり安いです。

 

①平日の場合・・・50Kmまで780円、51Km以上1000円

➁土曜・休日の場合・・・50Kmまで580円、51Km以上800円

 

となっています。車内で購入すると260円加算されるので注意が必要です。なお、51Km以上乗る場合の料金は、平日が1000円、土曜・休日が800円となっていますが、これにはちょっとした嬉しい仕掛け(?)があります。詳細は後述します。

 

 

4.普通列車グリーン車は同一方向なら1枚のグリーン券で乗り継ぎOK!

JRの営業案内では、グリーン券は乗車する列車ごとに購入しなければいけない決まりになっています。

 

ところが、普通列車グリーン車には、「同一方向なら(改札を出なければ)複数のグリーン車を乗り継いでも1枚のグリーン券で乗車できる」という特例があるのです。

 

※同一方向の乗り継ぎでないため、1枚のグリーン券で乗り継いでご乗車になれない区間は次のとおりです。

  • ・土呂以遠(東大宮方面)←大宮駅乗換→宮原以遠(上尾方面)
  • ・十条以遠(板橋方面)←赤羽駅乗換→東十条以遠(王子方面)または尾久
  • ・本千葉以遠(蘇我方面)←千葉駅乗換→東千葉以遠(都賀方面)
  • ・南酒々井以遠(榎戸方面)←佐倉駅乗換→酒々井以遠(成田方面)
  • ・浜野以遠(八幡宿方面)←蘇我駅乗換→鎌取以遠(誉田方面)
  • ・西大井以遠(武蔵小杉方面)←品川駅乗換→大井町以遠(大森方面)
  • ・高輪ゲートウェイ以遠(田町方面)←品川駅乗換→大崎以遠(五反田方面)
  • ・川崎以遠(蒲田方面)←横浜駅乗換→新川崎以遠(武蔵小杉方面)
  • 函南以遠(三島方面)←熱海駅乗換→来宮以遠(伊豆多賀方面)
  • ・尾久以遠(赤羽方面)←上野駅乗換→三河島以遠(南千住方面)
  • ・神田以遠(秋葉原方面)←東京駅乗換→新日本橋以遠(馬喰町方面)

*ただし、大船駅で藤沢以遠(茅ヶ崎方面)と北鎌倉以遠(鎌倉方面)に乗り継ぐ場合は、1枚のグリーン券で乗り継いでご乗車になれます。

引用:グリーン券:JR東日本

 

要するに、これ以外の乗り継ぎの場合であれば、特例が適用されるということでしょう。

 

 

5.グリーン車を乗り継ぐ方法

同一方向のグリーン車を乗り継ぐ場合、ICカードSuicaモバイルSuicaでグリーン券を購入した場合は、

 

①下車する前に座席上の「Suicaグリーン券情報読み取り部」にタッチする(ランプが緑色から赤色に変わる)

➁乗り継いだ後のグリーン車で座席上の「Suicaグリーン券情報読み取り部」にタッチする(ランプが赤色から緑色に変わる)

 

とすればOKです。

 

一方、磁気グリーン券の場合は、

 

①乗り継ぐ前のグリーン車グリーンアテンダントに、グリーン車を乗り継ぐことと、降車駅を伝える

➁乗り継いだ後のグリーン車で、グリーンアテンダントに、グリーン車を乗り継いで来たことを伝える

 

とすればOKです。

 

 

6.積極的に活用したい普通列車グリーン車の乗り継ぎ 

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引用:普通列車グリーン車wikipediaより)

このルール、積極的に活用したいところです。

 

グリーン料金は、前述のとおり、50㎞までと、51㎞以上の2段階しかありません。51㎞以上は、どこまで乗っても同じグリーン料金です。うまく乗り継ぎを使えば、200km以上も1枚のグリーン券でグリーン車に乗車することもできるのです。

 

7.普通列車グリーン車の乗り方は?

グリーン券を買ったら、あとはグリーン車に乗車するだけです。

 

グリーン車は、4号車5号車に連結されています。2階建て車両になっていて、乗降扉は車両の両端に1両につき二箇所あります。

 

普通列車グリーン車は全ての座席が自由席になっていますので、空いている座席であればどこに座っても大丈夫です。座席が空いているか否かは、座席上のランプの色を見ればわかります。

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・赤色:空席

・緑色:すでに誰かが利用している座席

 

つまり、座席上のランプが赤色になっている座席を選べば良いのです。

 

まず、座席上のランプが赤色になっている座席を見つけたら、その座席に行き、座席上にある「Suicaグリーン券情報読み取り部」にSuicaをタッチしましょう。赤色だったランプが緑色に変わればOKです。これで車内改札は省略されます。

 

磁気グリーン券の場合には、空席(座席上のランプが赤色の座席)に座り、グリーンアテンダントの方に磁気グリーン券を渡せば大丈夫です。グリーンアテンダントさんが機械を操作してランプを緑色に変えてくれます。

 

 

8.普通列車グリーン車の車内設備は?

グリーン車の座席は全てリクライニングシートとなっています。座席のグレードは特急列車の普通車とほぼ同等と考えていいでしょう。座席には背面テーブル、傘掛け(一部車両)、上着かけ、肘掛け、シートポケットが装備されています。

なお、E235系1000番台にのみ、充電用コンセント・Free Wi-Fiが設置されています。

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引用:普通列車グリーン車の座席(wikipediaより)

 

 

9.普通列車グリーン車では車内販売もある!

普通列車グリーン車には、グリーン券の検札や販売を行う「グリーンアテンダント」と呼ばれる方が乗務しています。この方が、車内販売も実施しています(時間帯や一部区間では実施されていない場合もあります)

 

ワゴンではなく、手持ちの小さなかごに商品を入れています。ここでお菓子やおつまみ、ビールなどを買うのも良いでしょう。特急列車で車内販売が相次いで廃止されていく中で、これは旅人や通勤で利用する人にとって嬉しいポイントです。

 

10.普通列車グリーン車のおすすめ座席は?

普通列車グリーン車には、1階席、2階席、平屋席の3つの区画に分かれており、それぞれメリット・デメリットがあります。と言葉で説明してもやや分かりづらいので(笑)、1階席から順に紹介する形で書いていこうと思います。

 

①1階席

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引用:E531系のグリーン車1階席の車内(wikipediaより)

1階席は乗降扉のすぐ近くにある階段を下りた所にあります。2階席と比べて人が少なく、落ち着いた車内空間で過ごすことができます。座席上に読書灯があるのも1階席の特徴で、車窓からはスピード感のある景色を眺めることができます。車内の照明も2階席や平屋席と比べて少し薄暗いものが使われていて、これが落ち着いた車内を演出しているのかもしれません。

難点は台車に近い所にあるため、やや騒音がうるさいところです。

 

 

➁2階席

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引用:E531系のグリーン車2階席の車内(wikipediaより)

2階席は乗降扉のすぐ近くにある階段を上った所にあります。1番台車から距離が離れている区画のため、静かに過ごしたいならここがおすすめです。

また、2階なので、車窓からは普通車や他の区画では味わえない高い視点から景色を眺めることができるのもポイントです。

難点は座席が高い所に位置するため、1階席に比べて揺れが大きいところです。

 

 

➂平屋席

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引用:E233系グリーン車平屋席の車内(wikipediaより)

平屋席は乗降扉のすぐ近くにあります。デッキと扉で仕切られていて、他の区画に比べて座席数が少なく、天井が高いので、空いているとまるで個室にいるような感覚になります。階段を上らずに済み、かつ荷棚があるのもこの平屋席のみです。

難点は台車の真上に位置するため、揺れと騒音がグリーン車の区画の中では1番大きいところです。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

普通列車グリーン車を有効活用すれば、首都圏エリアの移動が楽しく、快適になること間違いナシです!

 

かくいう私も首都圏エリアをスルーするときは積極的に利用していますが、普通車を利用するときとは比べ物にならないくらい快適です!!

 

みなさんもぜひ利用してみてくださいね!

 

最後までご覧頂きありがとうございました!