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【北海道&東日本パス北海道線特急オプション券】北海道新幹線の立席とJR北海道管内の特急列車の普通車自由席に乗り放題!果たして本当にお得なのか!?利用期間・使い方・購入方法などを解説!

JR北海道JR東日本青い森鉄道IGRいわて銀河鉄道北越急行の普通・快速列車が大人11,330円、こども5,660円で7日間乗り放題になる「北海道&東日本パス」。そのオプションとして、北海道新幹線の立席とJR北海道管内の特急列車の普通車自由席に乗り放題となる「北海道&東日本パス北海道線特急オプション券」が発売されます。2020〜2021年も、春・夏・冬の3シーズンすべてで発売されます。

このオプション券、1日有効で値段が大人6,110円、こども3,050円です。7日間有効で大人11,330円、こども5,660円の北海道&東日本パスのオプション券としては、かなり割高に見えます。本当にお得なのでしょうか? また、どう使えばお得なのでしょうか?

 

 

 

1.北海道&東日本パス北海道線特急オプション券とは?

北海道&東日本パス北海道線特急オプション券とは、北海道&東日本パスと合わせて利用することで、北海道新幹線JR北海道管内の特急列車の普通車自由席に乗車できる オプション券のことです。 

 

 

2.北海道&東日本パス北海道線特急オプション券の利用期間は?

北海道&東日本パス北海道線特急オプション券が発売されるのは以下の3シーズンです。発売期間と利用期間が3シーズンとも異なりますのでご注意下さい。

 

【春季】

・発売期間 2020年2月20日(木)〜4月22日(水)

・利用期間 2020年3月1日(日)〜4月22日(水)

 

【夏季】

・発売期間 2020年6月20日(土)〜9月30日(水)

・利用期間 2020年7月1日(水)〜9月30日(水)

      ※ただし、2020年8月1日(土)〜8月19日(水)を除く

 

【冬季】

・発売期間 2020年12月1日(火)〜1月10日(日)

・利用期間 2020年12月10日(木)〜2021年1月10日(日)

  ※ただし、2020年12月28日(月)〜2021年1月6日(水)を除く

 

 

3.北海道&東日本パス北海道線特急オプション券の値段、販売箇所は?

北海道&東日本パス北海道線特急オプション券の値段は1枚大人6,110円、こども3,050円です。1日のみ有効で、有効な北海道&東日本パスと組み合わせて利用することが条件となります。なお、1枚の北海道&東日本パスに対して組み合わせる枚数に上限はありません。

 

販売箇所は、JR北海道JR東日本みどりの窓口や主な旅行会社、指定席券売機などです。なお、北海道&東日本パスマルス発券のため、売り切れることはありません。

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引用:みどりの窓口wikipediaより)

 

 

4.北海道&東日本パス北海道線特急オプション券で乗車可能な列車は?

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引用:特急「スーパーとかち」(wikipediaより)

北海道&東日本パス北海道線特急オプション券で乗車可能な列車は、北海道新幹線の全列車(立席)と、JR北海道管内の特急列車の普通車自由席です。

 

なお、北海道&東日本パスについては、以下の記事をご覧ください。

https://bkakokun.hatenablog.com/entry/2020/08/18/123440

 

 

5.北海道&東日本パス北海道線特急オプション券は特急料金だけで見るとお得度は低い!

この北海道&東日本パス北海道線特急オプション券は、北海道新幹線の立席とJR北海道管内の特急列車の普通車自由席に乗り放題とはいえ、1日のみ有効で6,110円という結構なお値段です。本当にお得なのかを考えてみましょう。

まずは、主要な区間の特急料金(通常期)と比較してみましょう。

 

北海道新幹線 新青森新函館北斗 4,000円 特定特急券
函館本線 札幌~函館 2,640円 普通車自由席
函館本線 札幌~旭川 1,830円 普通車自由席
石北本線 札幌~網走 2,640円 普通車自由席
宗谷本線 札幌~稚内 2,640円 普通車自由席
根室本線 札幌~帯広 2,420円 普通車自由席
根室本線 札幌~釧路 2,640円 普通車自由席

 

表を見て、単純に特急料金と比較すると、札幌から道内の主要都市まで往復したとしても、北海道&東日本パス北海道線特急オプション券の6,110円元は取れないことがわかります。特急料金で6,110円分の元を取ろうとすると、北海道新幹線の利用が必須になってきます。

 

新青森新函館北斗⇒札幌

 

このルートであれば6,110円分の元が取れそうに見えますが、実はそうではありません。新幹線と在来線特急をその日のうちに乗り継ぐ場合、在来線の特急料金が半額になるという「乗継割引制度」があります。これが適用されるので、新青森から札幌までの特急料金は5,320円(在来線は自由席料金の場合)となります。

 

つまり、特急料金だけでこのきっぷの元を取ろうとするのは、あまり現実的ではありません。

 

では、北海道&東日本パス北海道線特急オプション券は意味がないのかといえば、必ずしもそうではありません。これを次に見ていきます。

 

6.乗車券としての北海道&東日本パスはお得!

北海道&東日本パス北海道線特急オプション券は北海道&東日本パスとセットで利用する必要があります。つまり、乗車券としては北海道&東日本パスを利用することになるわけです。

北海道&東日本パスは、7日間有効で11,330円。7日間フルに利用すれば、1日あたりの値段は約1,610円と格安なのです

 

この料金は、JR北海道管内の路線にどこまで乗車しても変わりません。つまり、特急料金としては割高な北海道&東日本パス北海道線特急オプション券も、北海道&東日本パスの乗車券としてのお得度を加味すると、トータルではお得なのではないか? ということになります。

ということで、早速、乗車券+特急券のトータルの料金で比較してみましょう。

路線 区間 乗車券+特急券 備考
北海道新幹線 新青森新函館北斗 7,190円 特定特急券
函館本線 札幌~函館 8,910円 普通車自由席
函館本線 札幌~旭川 4,690円 普通車自由席
石北本線 札幌~網走 10,010円 普通車自由席
宗谷本線 札幌~稚内 10,560円 普通車自由席
根室本線 札幌~帯広 7,260円 普通車自由席
根室本線 札幌~釧路 9,460円 普通車自由席

 

先ほどの特急料金だけの表と比べると、一気に値段が跳ね上がっていますね。特に、JR北海道管内の在来線特急は、かなり長距離を走るので、乗車券(運賃)の占める割合が高いのですね。

北海道&東日本パス1日分1,618円+北海道&東日本パス北海道線特急オプション券6,110円の合計7,728円と比べると、札幌から函館・網走・稚内・釧路等の主要都市へは北海道&東日本パス北海道&東日本パス北海道線特急オプション券 のほうが安くなることがわかります。これは片道の値段ですから、往復で考えるとさらに差は広がります。

なお、北海道&東日本パスについては、以下の記事にまとめてありますので、是非ご覧ください。

 

bkakokun.hatenablog.com

 

 

7.【結論】道内を一気に移動する日に北海道&東日本パス北海道線特急オプション券を使おう

結果として、このきっぷの「北海道新幹線JR北海道管内の特急列車の普通車自由席に乗り放題になる」という特徴から、おすすめの使い方を考えてみると、北海道&東日本パスの有効期間7日のうち、1日か2日に限定して、目的地へ長距離移動する日に活用するというのがよさそうです。

 
ひたすら新幹線や特急で移動する日を設けて、その日に北海道&東日本パス北海道線特急オプション券を利用するのがよいでしょう。 


北海道内は、普通・快速列車の本数が極めて少ない区間があり、普通列車のみで主要都市間を移動するのはあまり現実的ではありません。そこを北海道&東日本パス北海道線特急オプション券が補完してくれると考えれば、移動時間を大幅に短縮でき、目的地での旅行や汽車旅に時間を割くことができるでしょう。特に、本州から道東や道北まで足を延ばす場合には、北海道&東日本パス北海道線特急オプション券が威力を発揮しそうですね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

今回は北海道&東日本パス北海道線特急オプション券が本当にお得なのか、どう使えばお得になるのかについて書いてみました。

 

北海道内を効率よく、かつスピーディーに移動したいときは、是非このきっぷを買ってみてください!

 

最後までご覧いただきありがとうございました!