【静岡地区】青春18きっぷ旅の難所・静岡地区を楽に移動する方法を紹介!あらゆる手段を使いこなして快適に移動しましょう!
青春18きっぷ旅の難所として知られている東海道線・静岡地区。東海道線を利用して名古屋・大阪方面へ抜けるのであれば必ず経由しなければならず、骨の折れる区間です。
今回は、そんな静岡地区を少しでも楽に移動したい!という方におすすめの移動方法・移動手段・料金をご紹介します!
1.静岡地区を抜けるのに骨が折れる理由
青春18きっぷを利用して移動したことがある方にはわかるかもしれませんが、わからない方向けに、静岡地区を抜けるのに骨が折れる理由をいくつかの項に分けてご紹介します。
①ほとんどの列車がロングシートの車両
静岡地区で活躍している車両は、朝・夕の一部列車を除き、ほとんどロングシートの車両です。静岡県の主要都市を結ぶという路線の性質上、この区間は混雑することが多いので仕方がありません。
JR東海からすれば都市間移動は便利な新幹線を使ってね、ということなのでしょうが、青春18きっぷでは新幹線を利用できません。
②一部時間帯を除き普通列車しか走っていない
静岡地区の列車は、朝・夕ラッシュ時に運行されている「ホームライナー静岡」・「ホームライナー浜松」(後述)、および金・土曜の深夜に運転されている臨時快速を除き、基本的に普通列車しか走っていません。日中時間帯は優等種別の列車が存在しないのです。静岡地区の移動に時間がかかる理由はここにあります。
③3〜6両編成の列車が多く、混雑しやすい
静岡地区の列車は基本的に3〜6両編成で運転されます。ここに10〜15両編成で運転される東京方面からの乗り換え客や、6〜8両編成で運転される大垣方面からの乗り換え客が集中するため非常に混雑します。特に熱海駅での乗り換えは必至です。
2.静岡地区を少しでも楽に移動するには?
静岡地区を少しでも楽に移動するには、それなりの工夫が必要になってきます。ここでは、その移動手段・移動方法、料金を順に紹介していこうと思います。
①時刻表を見て少しでも長距離を走る列車に乗る
静岡地区では、8〜11時は長距離を走る列車が存在しません。このため、それ以外の時間に走る長距離列車に乗ることが重要です。
青春18きっぷ旅では、乗り換え回数を少しでも減らすことが重要になりますので、なるべく長距離を走る列車を選択するようにしましょう。
参考までに、列車の時刻を下に載せておきます。
(1)熱海駅始発
・熱海5:32発→浜松8:15着
・熱海6:49発→浜松9:18着
・熱海7:22発→浜松9:55着
・熱海12:56発→豊橋16:18着
・熱海14:13発→浜松16:54着
・熱海14:37発→浜松17:16着
・熱海15:18発→浜松17:56着
・熱海15:39発→浜松18:14着
・熱海16:17発→浜松18:49着
・熱海16:58発→浜松19:32着
・熱海17:09発→浜松19:43着
・熱海17:51発→浜松20:23着
・熱海18:06発→浜松20:50着
・熱海18:55発→豊橋22:11着
・熱海19:49発→豊橋23:05着
・熱海20:27発→浜松22:51着
(2)三島駅始発
・三島5:32発→浜松8:03着
・三島7:11発→浜松9:33着
・三島7:48発→豊橋10:55着
・三島8:27発→豊橋11:36着
・三島17:31発→浜松20:01着
(3)沼津駅始発
・沼津6:27発→浜松8:43着
・沼津18:53発→浜松21:02着
②ホームライナーに乗る
朝・夕ラッシュ時に運転される「ホームライナー静岡」・「ホームライナー浜松」に乗るのも手です。
快速列車ではありませんが、沼津〜静岡・浜松までの長距離を結構な数の駅を通過して走ります。乗車整理券(330円)を購入すれば、青春18きっぷでも利用できます。
車両は373系という特急用車両が使用されています。車端部のセミコンパートメント席を除いて全座席が回転式リクライニングシートとなっていて、座席にはフットレスト(セミコンパートメント席を除く)、遮光カーテンが装備されており、かなり快適に移動することができます。ロングシート車両が使用される静岡地区において、青春18きっぷで快適に移動できる唯一の移動手段と言っていいでしょう。
参考までに、列車の時刻・停車駅を下に載せておきます。
(1)下り
・ホームライナー静岡1号 沼津6:55発→静岡7:38着 停車駅:富士、清水、静岡
・ホームライナー静岡31号 沼津7:30発→静岡8:16着 停車駅:富士、清水、静岡
・ホームライナー浜松1号 静岡18:12発→浜松19:11着
停車駅:藤枝、島田、菊川、掛川、袋井、磐田、浜松
・ホームライナー浜松3号 沼津18:31発→浜松20:10着
停車駅:富士、清水、静岡、藤枝、島田、菊川、掛川、袋井、磐田、浜松
(浜松から普通豊橋行きに変身!)
・ホームライナー浜松5号 沼津19:25発→浜松21:05着
停車駅:富士、清水、静岡、藤枝、島田、菊川、掛川、袋井、磐田、浜松
・ホームライナー浜松7号 静岡21:13発→浜松22:13着
停車駅:藤枝、島田、菊川、掛川、袋井、磐田、浜松
(2)上り
・ホームライナー静岡2号 浜松6:35発→静岡7:40着
停車駅:磐田、袋井、掛川、菊川、島田、藤枝、静岡
・ホームライナー静岡4号 浜松6:58発→静岡8:04着
停車駅:磐田、袋井、掛川、菊川、島田、藤枝、静岡
・ホームライナー静岡6号 浜松19:33発→静岡20:34着
停車駅:磐田、袋井、掛川、菊川、島田、藤枝、静岡
・ホームライナー静岡8号 浜松21:18発→静岡22:18着
停車駅:磐田、袋井、掛川、菊川、島田、藤枝、静岡
・ホームライナー静岡34号 浜松6:58発→静岡8:04着
停車駅:磐田、袋井、掛川、菊川、島田、藤枝、静岡
・ホームライナー静岡34号 浜松8:29発→静岡9:28着
停車駅:磐田、袋井、掛川、菊川、島田、藤枝、静岡
・ホームライナー沼津2号 静岡7:00発→沼津7:41着 停車駅:清水、富士、沼津
(沼津から普通熱海行きに変身!)
・ホームライナー沼津4号 静岡18:00発→沼津18:42着 停車駅:清水、富士、沼津
・ホームライナー沼津6号 静岡19:00発→沼津19:39着 停車駅:清水、富士、沼津
・ホームライナー沼津8号 静岡20:20発→沼津21:01着 停車駅:清水、富士、沼津
・ホームライナー沼津10号 静岡21:36発→沼津22:15着 停車駅:清水、富士、沼津
※赤は平日のみ運転される列車、青は土曜・休日のみ運転される列車です。
③373系が使用される普通列車に乗る
特急用車両ということで、座席は車端部のセミコンパートメント席を除いて全座席が回転式リクライニングシート(フットレスト、遮光カーテン付き)となっており、青春18きっぷのみで乗車できる列車としては破格の設備を誇ります。
ただ、アクセスしづらい時間帯に運用されていてやや使いづらいので、利用する際はプランに余裕を持たせてから利用しましょう。
参考までに、列車の時刻を下に載せておきます。
(1)熱海〜沼津
・熱海8:47発→沼津9:06着
・沼津7:47発→熱海8:06着(ホームライナー沼津2号からの通し運用)
(2)浜松〜豊橋
・浜松7:07発→豊橋7:43着
・浜松8:32発→豊橋9:08着
・浜松20:12発→豊橋20:46着(ホームライナー浜松3号からの通し運用)
・豊橋6:21発→浜松6:56着
・豊橋7:48発→浜松8:26着
・豊橋20:57発→浜松21:31着
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➃東海道新幹線でワープする
東海道新幹線を使って所要時間の短縮を図るのも良いでしょう。
これは通常時にはもちろん、列車が遅延するなどして行程に支障が出た場合にも有効です。静岡地区をワープする際によく知られている区間として、三島〜浜松が挙げられます。ここでは、三島〜浜松で東海道新幹線を利用する際の費用、短縮効果、注意点などを区間別にご説明します。
(1)静岡〜浜松
運賃+特急料金 2,330円(内訳:乗車券1,340円+特定特急券990円)
短縮効果 在来線を利用する場合と比べて1時間程度の短縮
説明
三島〜浜松で一番おすすめなのはこの区間です。まずはこの区間でワープできないか検討して見ると良いでしょう。
在来線を利用する場合はこの区間内で所要時間、乗り換え時間などがかかってしまうことが多いです。接続が良い列車に乗れば、最大で1時間程度の所要時間の短縮ができます。静岡駅、浜松駅共に、在来線と新幹線の乗り継ぎ時間は4分なので利用しやすいです。
また、特定特急券で途中の掛川駅を通過する「ひかり」に乗れるのもポイントです。
この区間はロングシート車両が多いので、座席のグレードアップとして利用するのも良いでしょう。東海道新幹線なら回転式リクライニングシートで快適に移動できます。
(2)三島〜静岡
運賃+特急料金 1,980円(乗車券990円+特定特急券990円)
短縮効果 在来線を利用する場合と比べて20分程度の短縮
説明
一番お手軽にワープできるのはこの区間です。ただし、短縮効果もイマイチなので、(1)で紹介した静岡〜浜松と合わせて検討してみてください。
この区間内では在来線に乗っても乗り換えがほとんどありませんので、新幹線とのスピード差がそのまま現れてきます。「ひかり」にも三島〜静岡をノンストップで走行する列車がありますが、三島駅に停車する列車は2時間に1本しかありません。
ただ、(1)のように、座席のグレードアップとして利用するのはアリかなとは思います。
(3)三島〜浜松
運賃+特急料金 4,840円
短縮効果 在来線を利用する場合と比べて1時間以上の短縮
説明
静岡〜浜松でもまだ物足りないという人はこの区間を検討してみてください。
これまでに紹介した2区間(三島〜静岡・静岡〜浜松)を連結した区間です。静岡〜浜松の在来線での移動に時間がかかる区間をワープしつつ、さらに利用距離を伸ばした利用法です。
先程も申し上げたように、三島駅に停車する「ひかり」は2時間に1本しかありませんので、利用するのはやや難しいかもしれません。
ですが、静岡地区を一気に通り抜けるので、精神的にはかなり楽になると思います。
3.静岡地区を在来線で移動するコツ
静岡地区を少しでも楽に移動する方法として、前項で4つの移動方法をご紹介しましたが、当然、373系が運用される普通列車やホームライナーは時間が合わないとか、新幹線ワープはちょっと高いな・・・と感じておられる方もいらっしゃると思います。
前項の①で紹介したような長距離を走る列車を選ぶのも悪くはないのですが、ロングシートで2〜3時間ずっと過ごすのはやや体力的にも、精神的にもきついな・・・というのが正直なところ。
在来線で何回か乗り継ぎを繰り返して移動することがそんなに辛いのか?という意見が出そうですが、コツを掴めばそうでもありません。
ここでは、静岡地区の普通列車を乗り継ぐときのポイントやコツをご紹介します!
(1)東京方面から来たら熱海駅では一本列車を見送る
東京方面から熱海駅まで来た場合は、まずは列車を一本見送ることをおすすめします。
なぜなら、東京〜熱海と熱海〜浜松で輸送力が桁違いだからです。
東京〜熱海は10〜15両編成の列車が運行されており、輸送力もそれなりにあるのですが、熱海〜浜松は3〜6両編成の列車となり、本数も少なくなります。最悪の場合、15両編成の列車から3両編成の列車に乗り換えになることもあり、混雑に見舞われることになります。その場合は、列車を躊躇なく一本見送ることをおすすめします。
熱海〜三島は静岡地区の中でも特に混雑の激しい区間です。座席を狙うなら、列車を一本見送るのが得策でしょう。
なお、静岡方面の列車から東京方面の列車に乗り換える場合は、座れない心配はほぼありません。
(2)列車を終点まで乗り通すのではなく、次の列車の始発駅で乗り換える
これは静岡地区だけでなく、どこで青春18きっぷ旅をするときでも共通するなのですが、列車を終点まで乗り通すのではなく、次の列車の始発駅で乗り換えるようにしましょう。
例えば、
A駅ーB駅ーC駅 普通123M
C駅ーD駅ーE駅 普通125M
B駅ーC駅ーD駅ーE駅 普通127M
という運行体系で普通列車が運行されていた場合。みなさんは、A駅から普通123Mに乗っているものとします。
この場合、みなさんはどの駅で、どの普通列車に乗り換えますか?
正解は、「B駅で普通127Mに乗り換える」ということです。
C駅で普通125Mに乗り換えることを想像された方もいらっしゃるかもしれませんが、この場合、先行の列車でC駅に来た人たちに座席を奪われてしまっていることが多いのでおすすめしません。
静岡地区の場合、下りは興津駅、上りは島田駅が列車の始発駅となっていることが多いので、時刻表を持参し、各列車の始発駅で乗り換えるようにしましょう。
【結論】予算や時間、体力と相談して静岡地区を快適に移動しよう!
東海道線は東京方面からの在来線の移動にかかる所要時間を短縮できる便利な路線である一方、その行程の途中で必ず乗り越えなければいけないのが静岡地区。今回は「ロングシート地獄」とも呼ばれるその区間を少しでも快適に移動できる手段を紹介しました。
コストを抑えつつ、快適に移動したいなら373系が使用される「ホームライナー」や普通列車を使うとコスパが良いですし、それ以外の長距離列車を狙うのも良いと思います。
時間の節約のために東海道新幹線でワープするのも良いですが、普通・快速列車でない以上、コストが高いです。
今回紹介した方法で静岡地区を移動するときは、予算や時間と相談してから移動手段を決めましょう。
以上、「【静岡地区】青春18きっぷ旅の難所・静岡地区を楽に移動する方法を紹介!あらゆる手段を使いこなして快適に移動しましょう!」でした。みなさんも青春18きっぷで静岡地区を移動するときは、今回紹介した方法などを活用してみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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